仕事が休みでのんびりしていたところ、いるかが弟を連れて
自分のもとにやってきました。
いつになく緊張している面持ちに、嫌な予感が。
「相談があるんだけど・・・」
息子の言葉にデ・ジャブを見ているような妙な心地を覚えながらも
心がけて落ち着いて「どうした?何かあったか??」と平静を保つ。
「○○(弟の名前)がね、クラスの男の子を好きになったって・・・」
眩暈を感じて思わず頭を抱えた記憶があります。
言葉が出ず、しばらくはため息と沈黙が続く中、自分が親として
父親として何が言えるのか考えていました。
ひとまず子供達を部屋へ戻らせて、夕食前に家族そろって
話をしようという事にしました。
二人の息子が、二人揃って同性愛者であった。
これはやはり親に何か欠陥があるのではないだろうか。
育て方や環境、もしかするとそれ以前の遺伝などの問題なのだろうか。
どう考えたら良いのか分からず、混乱したまま、それからの数日を
過ごしていました。
女房と話し合って、同性愛というものをネットや書籍を通じて勉強してみよう
という事になり、それからは沢山の本やホームページやブログを見ました。
息子達の話も聞こう。
まずは全部受け入れた上で、それがどういう事なのか色々話してみようと。
思春期を迎えた二人の息子が、素直に悩みを打ち明けてくれたことは
正直とても嬉しいことでした。反抗期特有の立ち振る舞いが無い訳では
ないのですが、特に母親とは仲の良い友達とするような会話をしているのが
多いのです。
自分も積極的に話を聞こうと時間を作るようになりました。
あれから2年ほど経っているのですが、今でも悩んでいます。
悩んではいますが、初めて息子が打ち明けた時とは随分変わりました。
当時の自分は、同性愛者であることが何らかの病気や欠陥のような
イメージを持っていたのです。つまりは「普通ではない」という認識です。
しかしながら、多くの方の本やホームページ、ブログを拝見してきて、
実際に息子達の話も聞いてきて、認識が変化してきました。
確かに一般的に多いタイプとは恋愛対象が異なるのでしょうが
ただそれだけのことなんだと。
息子達の将来を考えるとやはり不安も多くあります。
今現在でも、友達にそれを打ち明けたがために距離を取られるように
なってしまったり、時にはイジメを受けてしまうこともあるようで
親としては「周りには言わずに平凡に過ごして欲しい」と思ってしまう
事が多いのです。
特にいるかは誰にでもカミングアウトをしようとするので、
受け手の気持ちや今後の付き合いを考えて、必要な相手にだけすれば
良いのではないかと話しているところです。本人には本人なりの考えが
あるとは思いますが・・・
長くなりましたが、ほんの数年前の出来事です。
起きた事に対して感じたことを中心に書いてしまったので
読まれた方には少しも面白くない記事になってしまったと思いますが
父親として感じていること、疑問に思っていることをまた書かせて
いただこうかとも思っています。
皆さんのご意見やご感想もいただけると幸いです。
是非、声をお聞かせください!
by いるかパパ
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